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    Title: 新海誠作品中的二元論結構——以距離的表象為主軸
    新海誠作品における二元論的構造 ―「距離」の表象をめぐって―
    Authors: 蘇庭穎
    Su, Ting-Ying
    Contributors: 山藤夏郎
    蘇庭穎
    Su,Ting-Ying
    Keywords: 新海誠
    距離
    隔閡
    二元論構造
    空間
    時間

    潛意識
    新海誠
    距離
    隔たり
    二元論的構造
    空間
    時間

    無意識
    Date: 2022
    Issue Date: 2022-06-01 16:24:55 (UTC+8)
    Abstract: 本研究是以新海誠電影作品為對象,藉由空間、時間以及心靈上的距離(包含夢及潛意識)來分析作品中經常被提到的「距離」這個特徵。我們會探討這些距離在作品中是如何作用的,以及在這三種隔閡中所產生的兩個世界(這邊的世界/另一邊的世界)之中,去探究出男女主角各自都有什麼樣的變化產生。
    新海誠作品除了以精緻的風景描寫而聞名世界以外,作品中男女主角總是以距離遙遠或是分開的狀態為故事的一個主要特徵。比如以空間上來說,會把其中一個人設置在某個遙遠的地方,或者是各自存在在不同的時間線上。再者是不可能縮短的年齡上的差距。又或者是兩個人的感情無法相通的心理上的距離、以及意識上絕對無法接觸到潛意識而被阻隔在外的情況等等。正因為有這些難以跨越的「距離」存在,新海誠非常成功的在作品中製作出了落寞感及失落感等等的情感。
    因此本研究中嘗試以幾個理論研究為參照物來達成上述的目的。比如說空間上的距離,會使用地理學家愛德華.雷爾夫(Edward Relph)在著作中所提到的空間類型論。就以《星之聲》為例子來說,主角們在被分開的狀態下,一個在地球一個在宇宙的情況下,可以想作是各自身處在不同性質的空間及世界當中。時間上的距離的部分,則是參照精神病理學家木村敏在著作中所論述的時間論—ーante festum(前夜祭) post festum (後夜祭),去探討出作品中的角色擁有什麼樣的時間意識,以及如何產生變化與成熟。接著在心靈上的距離的部分,則是以心理學家榮格的理論為基礎來探究,在各個作品中榮格所說的「元型」(archetype)和「夢」是如何作用的。
    以上,身為主要角色的男女主角雖然被各式各樣無法被跨越的圍籬給阻隔了,但他們仍透過各種方式,像是簡訊、透過作夢來靈魂互換等等,來跨越那道牆。同時大塚英志所論述的「去而復返」構造(意指主角穿越到另外一個世界,在經歷過各式各樣的事件之後又回到自己的世界的構造)作為故事中的基本套路,又給了該作品什麼樣的意義,在本研究中也會試著探討。
    本研究は、新海誠の映画作品を対象として、それらの作品中に提示される「距離」という特徴を、空間的距離、時間的距離、心理的距離(夢・無意識を含む)という三つの位相から分析し、それらが作品中にどのように機能しているのか、また三つの隔たりによって形成された二元的世界(こちら側の世界/向こう側の世界)の中で、主人公とヒロインがそれぞれどのように変化していくのかを明らかにすることを目指す。
     精緻な風景描写によって世界に名を馳せる新海誠の作品だが、それとは別に、作品中の男女二人が離れ離れの状態に置かれているという物語構造を持つことを一つの特徴としている。例えば空間的に距離のある遠くの場所に配置されていたり、或いは、異なる時間軸の中に存在していたり、また決して縮まることのない年齢差がある場合や、お互いに気持ちを通じ合わせることが難しい心理的距離を持っていたり、無意識の世界という決して意識によっては到達できない壁に隔てられている場合などである。そのような、なかなか超えることのできない「距離」が存在していることで、新海作品はうまく切なさや喪失感といった情感を作り出すことに成功している。
    そこで、本研究では、幾つかの理論研究を参照枠として上記の目的にアプローチすることを試みる。例えば、空間的距離については、地理学者エドワード・レルフが著作中に提示した空間類型論を用い、例えば『ほしのこえ』のように、主人公たちが地球と宇宙に分かれている状態に着目しつつ、それぞれが異なる性質の空間や世界に存在していることの意味を考える。また、時間的距離については、精神病理学者の木村敏が著作中に論じた時間論――アンテ・フェストゥム性(前夜祭)とポスト・フェストゥム性(後の祭り)という枠組みを参照し、作品中のキャラクターがどのような時間意識を持ち(過去の自己や将来の自己とどのように向き合っているのかなど)、どのように変化・成熟しているのかを検証する。そして、心理的距離については、心理学者ユングの理論に基づき、各作品においてユングの言う「元型」(アーキタイプ)と「夢」がどのように機能しているのかを読み取っていく。
     以上のように、メインキャラクターの男女二人は様々な越えられない壁によって隔てられているのだが、同時にさまざまな方法――メールによる通信、夢による入れ替わりなど――によってその壁を超えてもいく。その時、大塚英志が物語の基本パターンとして提示した「行って帰る」構造(主人公が向こう側の世界に越境し、さまざまな経験を経た後にこちら側に帰ってくるという構造)が作品世界にどのような意味を与えているのかを総合的に検証してみたい。
    Reference: (五十音順)
    【映像テキスト】
    1.『雲のむこう、約束の場所』[BD](2008)コミックス・ウェーブ・フィルム
    2.『君の名は。』[BD](2017)コミックス・ウェーブ・フィルム
    3.『言の葉の庭』[DVD](2013)コミックス・ウェーブ・フィルム
    4.『天気の子』[DVD](2020)コミックス・ウェーブ・フィルム
    5.『秒速5センチメートル』[BD](2008)コミックス・ウェーブ・フィルム
    6.『ほしのこえ』[DVD](2006) コミックス・ウェーブ・フィルム
    7.『星を追う子ども』[DVD](2011)コミックス・ウェーブ・フィルム

    (著者名、五十音順)
    【著書】
    1.エドワード・レルフ/高野岳彦、阿部隆、石山美也子訳(1976=1999)『場所の現象学』ちくま学芸文庫
    2.大塚英二(2009)『物語論で読む村上春樹と宮崎駿―構造しかない日本』角川書店
    3.大塚英二(2008)『ストーリーメーカー創作のための物語論』アスキー新書
    4.大塚英二(2014)『キャラクターメーカー、6つの理論とワークショップで学ぶ「作り方」』星海社
    5.カール・グスタフ・ユング/野田倬訳(1928=1982)『自我と無意識の関係』人文書院
    6.カール・グスタフ・ユング/莊仲黎訳(1921=2017)『榮格論心理類型』商周出版
    7.カール・G・ユング/河合隼雄(1964=1972)『人間と象徴―無意識の世界』河出書房新社
    8.河合隼雄(2017)『無意識の構造改版』中公新書
    9.木村敏(1982)『時間と自己』中公新書、中央公論新社
    10.木村敏(1981)『自己・あいだ・時間―現象学的精神病理学―』弘文堂
    11.キャロル・S・ピアソン/鈴木彩織訳(1991=2013)『英雄の旅 ヒーローズ・ジャーニー 12のアーキタイプを知り、人生と世界を変える』実務教育出版
    12.クリストファー・ボグラー&デイビッド・マッケナ/府川由美恵訳(2011=2013)『物語の法則、強い物語とキャラを創れるハリウッド式創作術』KADOKAWA
    13.ジョーゼフ・キャンベル/倉田真木、斎藤静代、関根光宏訳(1949=2015)『千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上』早川書店
    14.ジョーゼフ・キャンベル/倉田真木、斎藤静代、関根光宏訳(1949=2015)『千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下』早川書店
    15.ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ/飛田茂雄訳(1988=2010)『神話の力』早川書店
    16.瀬田貞二(1980)『幼い子の文学』中央公論新社
    17.高田明典(2010)『物語構造分析の理論と技法』大学教育出版
    18.津堅信之(2019)『新海誠の世界を旅する』平凡社
    19.長山靖生(2017)『「ポスト宮崎駿」論』新潮社
    20.柳憲一郎(2016)「新海誠とRADWIMPS、そしてたくさんのスタッフが作り上げた、すべての人へ響く“相聞歌”―『君の名は。』によせて」『EYESCREAM増刊 新海誠、その作品と人。』スペースシャワーネットワーク

    【論文】
    1.荒川徹(2016)「多挙動風景 動く絵画‐写真としての新海誠」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    2.イアン・コンドリー/増田展大訳(2016)「砂漠の世界でのもつれ合い」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    3.飯田一史(2016)「新海誠を「ポスト宮崎駿」「ポスト細田守」と呼ぶのは金輪際やめてもらいたい。」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    4.石岡良治(2016)「新海誠の結節点/転回点としての『君の名は。』」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    5.大久保清朗(2016)「はじめに声ありき 『彼女と彼女の猫』論」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    6.大野真(2016)「憧憬の鎮まる場所へ 新海誠作品の根底を貫くもの」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    7.河野聡子(2016)「新海誠の「風景」の展開」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    8.木村朗子(2016)「古代を橋渡す」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    9.桑名恵子(2006)「瀬田貞二の幼い子の文学から」『千里金蘭大学紀要』第37号
    10.なかはらかぜ(2016)「新海誠が描いた距離」『徳山大学論叢』第83 号
    11.さやわか(2016)「ぼくたちはいつかすべて忘れてしまう――『君の名は。』と『シン・ゴジラ』について」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    12.新海誠(2016)「〈インタビュー〉“かたわれ時”に出逢うもの」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    13.丹治匠+中田健太郎(2016)「色彩と陰影の向こうに」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    14.土居伸彰(2016)「この夢のような世界」 『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    15.トーマス・ラマール/大﨑晴美訳(2016)「新海誠のクラウドメディア」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    16.中田健太郎(2016)「横切っていくものをめぐって」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    17.なかはらかぜ(2016)「新海誠が描いた距離」『徳山大学論叢』第83 号
    18.西田谷 洋(2017)「物語のサンプリング―村上春樹と新海誠―」『富山大学人間発達科学部紀要』 11巻3号
    19.畠山宗明(2016)「中味のない風景 新海誠と風景の「北関東性」をめぐって」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    20.藤津亮太(2016)「“新海誠らしさ”とは何か」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    21.細馬宏通(2016)「緑の領域 『言の葉の庭』における光と影の中間的表現」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    22.RADWIMPS(野田洋次郎・桑原彰・武田祐介)(2016)「〈インタビュー〉音の走る場所」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社 
    23.横路明夫(2019)「新海誠作品における時間感覚―初期三作から『君の名は。』へ―」『日本語日本文學』第四十八輯〈輔仁大学〉
    24.渡邊大輔(2016)「彗星の流れる「風景」 『君の名は。』試論」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社
    25.渡邉大輔(2016)「新海誠主要作品解説」『ユリイカ〈特集 新海誠―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ―〉』青土社

    【ネット記事】
    1.DIAMOND(2016)
    『君の名は。』大ヒットの理由を新海誠監督が自ら読み解く(上)
    『君の名は。』大ヒットの理由を新海誠監督が自ら読み解く(下)[https://diamond.jp/articles/-/102660][ https://diamond.jp/articles/-/102665] (最終閲覧日:2020年5月28日)
    2.「新海誠が語るアニメ作品秘話、星を追う子供への質問」ウェブ『あにこれβ』[https://www.anikore.jp/features/shinkai_2_6/](最終閲覧日:2020年5月28日)
    3.「スペシャル:インタビュー新海 誠(しんかい まこと)『星を追う子ども』監督 インタビューコメント1」[https://www.cwfilms.jp/hoshi-o-kodomo/special_comment01.php] (最終閲覧日:2020年5月28日)
    4.Other Voice 新海誠の個人ブログ[http://shinkaimakoto.jp/](最終閲覧日:2020年5月28日)
    5.「【影涉人生】從時間之惡走到時間之善:關於新海誠與《你的名字》(Your Name)」[https://almasylin.pixnet.net/blog/post/43374958](最終閲覧日:2021年8月10日)
    6.『言の葉の庭』公式サイト[https://www.kotonohanoniwa.jp/page/product.html]
    7.『天気の子』公式サイト[https://tenkinoko.com/]
    8.「距離的魔術師—新海誠」[https://zhuanlan.zhihu.com/p/2393027](最終閲覧日:2021年6月11日)
    9.「Other Voiceほしのこえ」[http://shinkaimakoto.jp/distantstar](最終閲覧日:2021年3月15日)
    10.「連作短編アニメーション『秒速5センチメート』」[https://www.cwfilms.jp/5cm/story/](最終閲覧日:2021年3月15日)
    11.『星を追う子ども』公式サイト」[https://www.cwfilms.jp/hoshi-o-kodomo/#](最終閲覧日:2021年3月15日)
    12.『雲のむこう、約束の場所』公式サイト[https://www.cwfilms.jp/kumonomukou/story.html]
    13.『君の名は。』公式サイト[http://kiminona.com/]
    Description: 碩士
    國立政治大學
    日本語文學系
    107556007
    Source URI: http://thesis.lib.nccu.edu.tw/record/#G0107556007
    Data Type: thesis
    DOI: 10.6814/NCCU202200439
    Appears in Collections:[日本語文學系] 學位論文

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