政大機構典藏-National Chengchi University Institutional Repository(NCCUR):Item 140.119/33307
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    題名: 日本近代化過程中牛乳及乳製品普及的歷程
    The acceptanace of milk and dairy products in the Modernization of Japan
    作者: 施佩妤
    貢獻者: 小林幸夫
    施佩妤
    關鍵詞: 富國強兵
    文明開化
    近代化
    牛乳
    乳製品
    養生
    主流意識
    日期: 2006
    上傳時間: 2009-09-17 16:11:22 (UTC+8)
    摘要: 十八世紀後葉,歷經產業革命的歐洲各國及美國,開始進出亞洲,日本也在美國培理的要求下開國。而後日本國內進行一連串的體制改革,幕府將大政奉還,建立了以明治天皇為中心的新政府。明治政府為求富國強兵,積極地引進西方近代思想及生活方式,以達到文化及國民生活各方面的近代化。當時的這種風潮稱做文明開化,是日本在近代化過程中,西方文化和日本本土文化融合的一種現象。
    日本開港以來徹底的西化政策,使得國民生活水準提高,生活各方面也逐漸西化。而對一般國民來說,最息息相關的飲食方面,也吹起了一股新風潮,政府開始倡導養生和營養的觀念。於是,歐美的食物就在這樣的風潮下,被大量引進日本。
    本稿想探討的是,在日本近代化的過程中,隨著歐美食物的引進,日本的飲食文化是如何演變的。而這當中,筆者想以牛乳及乳製品為例,加以解釋說明。日本孝德天皇(在位期間西元645-654)時代,百濟的歸化人福常就曾進貢牛乳給天皇。江戶時代,雖有少數人將牛乳當作藥物來飲用,但一般百姓根本沒有機會接觸。到了明治時代,新政府為求富國強兵,仿照西方開始倡導喝牛乳的養生概念,也鼓勵國人投入畜產業。但對當時還迷信喝了牛乳就會變成牛的百姓來說,一時之間是無法接受的。而且,牛乳獨特的味道在當時實在稱不上是種「香味」。但漸漸地,牛乳這個名詞,附加上營養的概念,有了新的價值。再加上乳製品的普及,其獨特的味道也慢慢被接受,牛乳的「香味」終於受到認同。當初單純地只是一種仿效,但卻隨著時間的推移,日本人習慣了牛乳及乳製品的味道,成為日本現代生活中不可或缺的食品。因此,究竟在日本近代化的過程中,牛乳及乳製品是如何受到近代主流意識影響,改變其原有的價值,成為日本不可或缺的食品,及其過程的關鍵為何,在本稿中筆者將加以闡述說明。
    研究方法方面,第一,從日本乳業史中瞭解日本的牛乳及乳製品,是如何從不被接受,直到普及的過程。第二,從日本各文獻的論述、報紙的廣告及文章、文學作品中,整理出和牛乳及乳製品的相關內容,分析當時日本人是如何看待牛乳及乳製品的。最後,歸納以上兩種方法的結果,探討牛乳及乳製品在日本近代化的過程中其價值的定位。

    【關鍵字】:富國強兵、文明開化、近代化、牛乳、乳製品、養生、主流意識。
    <br>日本近代化過程における牛乳・乳製品の受容

    日本語要旨

    十八世紀後半以降、産業革命を経たヨーロッパ各国やアメリカは、アジアへの進出を開始した。日本もアメリカのペリーから開国を要求され、国内の体制変革を行い、大政奉還を経て、明治天皇を中心とする新しい政府を成立させた。
    富国強兵をめざす新政府は、文化や国民生活の近代化を促進する必要から、率先して西洋の近代思想や生活様式を積極的に取り入れようとした。当時この風潮は文明開化と呼ばれ、日本の近代化途上における西洋的なものと日本的風土との奇妙な競合でもあった。
    こうした開港以来の一貫した欧米模倣政策がもたらしたものは、国民生活水準の向上であり、その結果としての生活様式の洋風化であった。その中で、庶民の最も見近な食生活にも養生と栄養の必要が唱えられ、新風が吹き込んできた。それは欧米食の移入であった。
    本稿では、日本近代化過程の中で、欧米食の移入に伴って、食生活がどのように変化していくかを検討したい。その中で、例として挙げてみたいのは牛乳・乳製品である。孝徳天皇(在位六四五-六五四)の時代に、百済の帰化人福常が牛乳を天皇に献上した。江戸時代にも牛乳は薬用として一部の人には飲まれていたが、庶民には縁遠いものであった。明治に入ると、新政府は西洋を見習い、富国強兵を目指すため、牛乳の滋養を宣伝し、畜産も奨励した。だが、牛乳を飲んだら牛になると信じてきた当時の人々はやはり抵抗があった。また、牛乳の独特なにおいは彼らにとって、決して「香り」とは言い難い。しかし、いつの間にか牛乳そのものに栄養という言葉や概念がつき、新しい価値が生まれ、人々に受け入れられるものとなった。そして、乳製品の普及によって、独特なにおいも「香り」と感じられるようになった。最初はただの模倣であるにもかかわらず、徐々に定着していき、現代日本の食生活に不可欠な食べ物となってきた。近代化の過程の中で、牛乳・乳製品の価値がどのように近代のパラダイムの影響を受け、生まれ変わってきたか、またその位置付けはどこにあるかを考察したい。
    研究方法としては、まず日本乳業史から日本における牛乳・乳製品の定着の実態を明らかにする。次に文献の論説、新聞の広告や記事、文学作品の中にある牛乳・乳製品に関する内容から、当時の日本人が牛乳・乳製品に対してどんな反応をしたであろうかを分析する。最後に、二つの方法から得た情報を通じて、日本近代化過程における牛乳・乳製品の位置を考察したいと思う。


    【キーワード】:富国強兵、文明開化、近代化、牛乳、乳製品、養生、パラダイム。
    In late 18th, after the Industrial Revolution., Europe and America entered Asia markets. After the admiral Mattew Calbraith Perry urged Japan to open trade, there was a serious reformation in Japan. Then Edo Bakuhu turned power back to the Mikado. The Mikado changed from the Edo to the Meiji Era and learned western modernization. The trend of that age was called Bunnmeikaika (文明開化). It was a process that Japan tried to mix the European modernization into Japanese traditional lifestyle.
    After a serious imitation from Europe, not only the standard of living was improved in Japan, but the traditional lifestyle was changed. At the first time, people in Japan were told to make a point of the nutrition of food. Then the government imported a large number of Western foods into Japan.
    In this report, I cleared that in the modernization of Japan, how was the Japanese lifestyle changed, especially in food. Then I want to take milk and dairy products for example to explain clearly. During Kotokutennou’s (孝徳天皇) Era, Kudara’s(百済) Kikajin (帰化人) Hukujyou (福常) presented milk to the Mikado. In Edo Era, few people drank milk as some kind of medicine, but most people hadn’t drunk milk once. In Meiji Era, the new government persuaded people to drink milk because of the nutrition, and encouraged people to do the stockbreeding. But at that time, people believed that if you drink milk you’ll become a cow. Also people didn’t think milk was tasty. Long before one is aware that milk itself has been revaluated, realized, and accepted as a nutritious drink. Besides, after the spread of dairy products, people took milk as tasty drink gradually. At the beginning, people thought drinking milk was only an imitation from European. But finally, milk became an important drink in Japanese life more than they expected. In my paper, I would like to examine how the values of milk and diary products were influenced by the modern paradigm, and how milk and diary products were reborn and positioned in the process of modernization.
    The first method of this research is that I want to clear the acceptance of milk and dairy products by reading the milk history of Japan. Second, I’ll gather some essays, news or advertisement columns in the newspapers, literature works that have talked about milk and dairy products to find out how Japanese feel about milk and dairy products. Finally, I’ll combine the findings of the research to situate milk and diary products in the process of modernization of Japan.


    【Keyword】:Reformation, Bunnmeikaika, Modernization, Milk, Diary products, Nutrition, Paradigm.
    參考文獻: (一)史料:
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    4. 近藤芳樹『牛乳考・屠畜考』日新堂 明治5年(1872)
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    7. 知識四郎『酪農提要』北辰社 国会図書館蔵 明治17年(1884)
    8. 乳肉新報社『乳肉新報 第二号』乳肉新報社 東京大学明治新聞文庫蔵 明治25年(1892)
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    10. 東京菓子新聞社『東京菓子新聞』東京菓子新聞社 東京大学明治新聞文庫蔵 大正6年(1917)
    11. 明治文化研究会『明治文化全集 第二十四巻 文明開化篇』日本評論社 1929
    12. 福澤諭吉『文明論之概論』岩波書店 1931
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    15. 東京都公文書館『都史紀要4 築地居留地』東京都情報連絡室 1957
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    21. 窪田喜照『日本酪農史』全国酪農協会 1965
    22. 農林省畜産局『畜産発達史 本篇』中央公論事業 1966
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    37. 石井研堂『明治事物起原8』筑摩書房 1997
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    39. 財団法人日本経営史研究所『小岩井農場百年史』小岩井農牧株式会社 1998
    40. 全国牛乳普及協会『白のある風景』全国牛乳普及協会 1998
    41. 築地居留地研究会『近代文化の原点 築地居留地 vol.1』築地居留地研究会 2000
    42. 築地居留地研究会『近代文化の原点 築地居留地 vol.2』築地居留地研究会2002
    43. 福澤諭吉『福澤諭吉著作集 第1巻 西洋事情』慶應義塾大学出版社 2002
    44. 築地居留地研究会『近代文化の原点 築地居留地 vol.3』築地居留地研究会 2004
    (二)文学作品:
    1. 芥川龍之介『大導寺信輔の半生』岩波書店 1930
    2. 正岡子規『正岡子規全集 第二巻』改造社 1932
    3. 夏目漱石『明暗』岩波文庫 1933
    4. 川上澄生『明治少年懐古』明治美術研究所 1944
    5. 正岡子規『病床六尺』岩波書店 1948
    6. 寺田寅彦『銀座アルプス』角川書店 1949
    7. 仮名垣魯文『西洋道中膝栗毛(上)』岩波文庫 1958
    8. 仮名垣魯文『西洋道中膝栗毛(下)』岩波文庫 1958
    9. 仮名垣魯文『安愚楽鍋』岩波書店 1967
    10. 田山花袋『東京の三十年』講談社 1998
    11. 村井弦斎『食道楽(下)』岩波書店 2005
    12. 石川啄木『近代日本文学選 石川啄木』大創出版 2005
    13. 伊藤左千夫『野菊の墓』デカ文字文庫 2006
    (三)論文:
    1.翁瑋麟「日本食生活の変遷について―明治維新時期を中心として」東呉大学日本研究所修士論文 1989
    (四)論著:
    1. 渡辺実『日本食生活史』吉川弘文館 1964
    2. 原口清ら『岩波講座 日本歴史15近代(2)』岩波書店 1967
    3. 森末義彰、寶月圭吾、小西四郎編『体系日本史叢書17 生活史Ⅲ』山川出版社 1969
    4. 色川大吉『明治の文化』岩波書店 1970
    5. 武田清子編『比較近代化論』未来社刊 1970
    6. ミシェル・フーコー著 渡辺一民、佐々木明訳『言葉と物―人文科学の考古学新潮社 1974
    7. 柳田国男『明治大正史 世相編(上)』講談社 1976
    8. 江馬務『江馬務著作集 第5巻 食事と住居』中央公論社 1976
    9. 石田一良『思想史Ⅱ 体系日本史叢書23』山川出版社 1976
    10. 宮澤資政『日本乳業評論史』乳業と生活社 1977
    11. 小西四郎『錦絵 幕末明治の歴史6 文明開化』講談社 1977
    12. 川崎庸之、奈良本辰也『日本文化史(3)文化の展開と継承』有斐閣 1977
    13. 山口修『明治大正図誌 第17巻 図説年表』筑摩書房 1979
    14. ひろた・まさき『文明開化と民衆意識』青木書店 1980
    15. 西東秋男『日本食生活年表』楽游書房 1983
    16. 遠藤元男、谷口歌子『日本史小百科16飲食』近藤出版社 1983
    17. 川村善二郎『日本生活文化史 第7巻 西欧文化の衝撃』河出書房新社 1986
    18. 和歌森太郎『日本生活文化史 第9巻 市民的生活の展開』河出書房新社 1986
    19. 川勝平太『日本文明と近代西洋』日本放送出版協会 1991
    20. 田中彰『岩倉使節団 米欧回覧実記』岩波書店 1994
    21. 湯本豪一『図説 明治事物起源事典』柏書房 1996
    22. 富永健一『近代化の理論』講談社 1996
    23. JA東京中央会『江戸・東京暮らしを支えた動物たち』農山漁村文化協会 1996
    24. 廣野卓『古代日本のチーズ』角川書店 1996
    25. 小菅桂子『近代日本食文化年表』雄山閣 1997 
    26. 樺山紘一『歴史学事典 第2巻 からだとくらし』弘文堂 1994
    27. 廣野卓『古代日本のチーズ』角川書店 1996
    28. 石井進、笠原一男ら『詳説日本史』東京山川出版社1998 
    29. 樺山紘一『歴史学事典 第6巻 歴史学の方法』弘文堂 1998
    30. 黒川鍾信『東京牛乳物語 和田牧場の明治・大正・昭和』新潮社 1998
    31. 黒川鍾信『東京人』(雑誌)「東京牛乳物語」東京都歴史文化財団 1998
    32. 吉田豊『牛乳と日本人』新宿書房 2000
    33. 海沼勝『東京の牛乳衛生史』白眉堂 2001
    34. 鷹尾亨『牛乳・乳製品の実際知識(第6版)』東洋経済新報社 2001
    35. 川崎晴朗『築地外国人居留地』雄松堂 2002
    36. 全国牛乳普及協会『牛乳の知識』全国牛乳普及協会 2003
    37. 仲田定之助『明治商売往来』ちくま学芸文庫 2003
    38. 仲田定之助『明治商売往来 続』ちくま学芸文庫 2004
    39. 安達巖『新装 日本型食生活の歴史』新泉社 2004
    40. 西東秋男『日本食文化人物事典-人物で読む日本食文化史』筑波書房 2005
    41. 三省堂百科辞書編集部『婦人家庭百科辞典(上)』ちくま学芸文庫 2005
    42. 三省堂百科辞書編集部『婦人家庭百科辞典(下)』ちくま学芸文庫 2005
    43. 嵐山光三郎『文人暴食』新潮社 2005
    44. 日本酪農乳業協会『2005牛乳・乳製品の消費動向に関する調査』日本酪農乳業協会 2005
    (五)ホームページ:
    1. 青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/ 
    2. ミルクの館 http://milk.asm.ne.jp/
    描述: 碩士
    國立政治大學
    日本語文學系碩士班
    93556005
    95
    資料來源: http://thesis.lib.nccu.edu.tw/record/#G0093556005
    資料類型: thesis
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