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https://nccur.lib.nccu.edu.tw/handle/140.119/141420
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Title: | 關於近代日本武士道及性別 ―「戰鬥女性」的表象為何― 近代日本における武士道とジェンダー ―〈戦う女〉はいかに表象されたか― |
Authors: | 李明潔 Li, Ming-Chieh |
Contributors: | 山藤夏郎 李明潔 Li, Ming-Chieh |
Keywords: | 賢妻良母主義 新女性 女武士道 性別 被創造的傳統 良妻賢母 主義 新しい女 女武士道 ジェンダー 創られた伝統 |
Date: | 2022 |
Issue Date: | 2022-08-02 17:54:33 (UTC+8) |
Abstract: | 在近代日本社會中,曾經/擁有被稱為「賢妻良母主義」這種要求女性成為「賢妻、良母」之文化上的性別規範一事廣為人知,在此同時需要回顧橫跨於明治末年至大正年初,以雜誌《青鞜》為中心,於近代自我覺醒並從封建父權體制解放中扮演重要角色的「新女性」。在她們追求女性的近代化的途中,同時也需要注意的是,在近代這個時代中可說是戰爭的世紀中,女性也會被捲入社會變遷的洪流之內。因此,本研究著重的點為,在戰爭期間女性要如何求生存這個觀點中,來具體為探討「武士道」這個思想和性別思想之間的關聯性。 然而,針對「武士道」一詞有一點需要多加注意的是,本論文中作為研究對象的「武士道」思想是「從明治國家體制為基礎所誕生的近代思想」(出自菅野覺明《武士道の逆襲》講談社、2004年),亦可說是一種「被創造出來的傳統」。新渡戶稻造(1862‐1933)於1900年(明治33)用英文發行的《武士道》(書籍原文:Bushido: The Soul of Japan)一書,讓「武士道」一詞及思想在世界被廣為人知;和江戶時代盛行的武士道思想不同的是,該書所提及的武士道思想是擷取西洋思想來構成的。再來,同時代中亦出現「基督教武士道」這種利用基督教思想來改善舊有武士道思想的嶄新概念。 其中,新渡戶稻造《武士道》一書內的第十四章「婦人教育及地位」中,能從中得知女性在武士道思想的框架中應有的樣子。此外,本研究選用於明治・大正年間出版,介紹日本史上女性的豐功偉業之書籍――《女武士道》(1908年=明治41)、《日本女子百傑》(1898年=明治31)、《賢妻烈婦四十七女》(1912年=明治45)――作為範本,從中分析其敘述模式的同時,在當時的日本出版,介紹法國女傑聖女貞德之文章――舉例來說,明治的文豪德富蘆花所撰寫的「奧爾良的少女」等相關文章――作為研究著重點,來驗證「戰鬥女性」之形象的塑造方式。在此同時,本研究將會以中野竹子這種在幕末時期的戊辰戰爭中實際拿起薙刀參戰,但最終戰死的女性作為研究焦點,並透過分析在當代所出版的中野竹子之相關書籍來考察「戰鬥女性」是如何被塑造而成的。 就整體而言,能得知「戰鬥女性」有「捨棄女性的屬性(女裝)上戰場」、「習得比肩男性的戰鬥能力並在戰場中不畏死亡極力奮戰」、「即便不上戰場,在緊急情況時能毫不猶豫以生命為代價行動」這三種特質。除此之外,「戰鬥女性」的形象認定為背離「男性的助手」的社會角色且能基於自己的意識行動的女性。 近代日本社会が、「良妻賢母主義」と呼ばれるような、女性に「よき妻であり、よき母である」ことを求めるような文化的なジェンダー規範を持っていた/いることはよく知られているが、それと同時に想起しておく必要があるのは、明治末年から大正初め頃にかけて、雑誌『青鞜』が中心となって、近代的自我に目覚め、封建的な家父長制から自らを解放した女性を「新しい女」と呼んで歓迎していたことである。そのような女性の近代化が目指される中で、同時に注目しておく必要があるのは、近代という時代が戦争の世紀でもあったということ、そしてその中で、女性も当然その社会変化に巻き込まれていくこととなったということである。そこで、本研究が注目したいのは、戦争が女性にどのような生き方を求めることになったのか、という観点であり、具体的には「武士道」の思想が、ジェンダー思想とどのように関連していたのかという点である。 ただし、ここでいう「武士道」については一つ注意しておく点がある。それは本書が対象とする「武士道」思想とは、「明治国家体制を根拠として生まれた、近代思想」(菅野覚明『武士道の逆襲』講談社、2004年)であり、一種の「創られた伝統」としてのそれであるということである。「武士道」という言葉や思想を広く世界に知らしめたのは、1900年(明治33)に英文で刊行された、新渡戸稲造(1862‐1933)の『武士道』(原題:Bushido: The Soul of Japan)であるが、同書は、江戸時代に盛行した武士の思想と異なり、西洋思想を摂取して構成されたものであった。さらに、同時代にはキリスト教思想を利用して旧来の武士道思想を改善する「キリスト教武士道」という斬新な概念も現れた。 そして、新渡戸稲造の『武士道』の第十四章には「婦人の教育および地位」という章が立てられており、武士道思想の枠組みにおいて、女性とはどうあるべきかという論点が含まれていることが確かめられる。また、明治・大正期に出版された、日本の歴史上の女性の偉業を紹介した書物――『女武士道』(1908年=明治41)、『日本女子百傑』(1898年=明治31)、『賢妻烈婦四十七女』(1912年=明治45)など――をとりあげ、その記述のパターンを分析するとともに、当時の日本で出版されていた、フランスの女傑ジャンヌ・ダルクの偉業を紹介した文章――例えば、明治の文豪、徳富蘆花によって書かれた「オルレアンの少女」など――に注目し、〈戦う女〉がどのように造形されていたのかを検証する。また、それと同時に、幕末の戊辰戦争で実際に薙刀を持って戦い、戦死した女性として知られている、中野竹子の事例に注目し、当時出版された中野竹子関連書籍の分析を通して、〈戦う女〉のイメージがどのように作り上げられていたのかを考察する。 総合して言えば、〈戦う女〉には「女性的な属性(女装)を捨てて戦場に出る」こと、「男性に負けない戦闘能力を身につけ、戦場で死ぬことを恐れず奮戦する」こと、「戦場に出なくても、いざという時迷わず命を捧げるように行動する」ことという三つの特徴があることが確認される。女性にとっての武士道思想の中には、「男性の補佐役」という良妻賢母主義的な社会的役割を与えるものもあれば、そこから逸脱し、自らの意志に基づいて行動できるような、つまり「新しい女」に近い女性像がイメージされていたことが確かめられるのである。 |
Reference: | 著書(日本語) 会津戊辰戦史編纂会(1933)『会津戊辰戦史』会津戊辰戦史編纂会 蘆谷重常(1926)『カトリック童話宝玉集』日本カトリック刊行会 アナトオル・フランス(1917)『ジャンヌ・ダルク』早稲田大学出版部 飯田祐子編(2002)『『青鞜』という場―文学・ジェンダー・〈新しい女〉―』森話社 家永三郎(1974)『植木枝盛選集』岩波書店 絲屋寿雄(1976)『「講座 近代日本女性のあゆみ」第一巻 明治維新と女性の夜明け』汐文社 井上哲次郎(1903)『女子修身教科書』巻2、金港堂 井上哲次郎(1903)『女子修身教科書』巻4、金港堂 井上哲次郎(1942)『武士道の本質』八光社 今井堯(2004)「戦争不在の時代から戦争の開始へ」西村汎子編『戦の中の女たち【戦争・暴力と女性1】』吉川弘文館 巌本善治(1983→2002)『吾党之女子教育』日本図書センター E.ホブズボウム、T.レンジヤー編/前川啓治、梶原景昭訳(1983=1992)『創られた伝統』紀伊國屋書店 上野千鶴子(1990→2009)『家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平』岩波書店 植村正久(2005)「キリスト教と武士道」『植村正久著作集(オンデマンド版)』1、新教出版社 植村正久(2005)「何をもって武士道の粋を保存せんとするか」『植村正久著作集(オンデマンド版)』1、新教出版社 植村正久(2005)「武士気質」『植村正久著作集(オンデマンド版)』1、新教出版社 植村正久(2005)「キリスト教の武士道」『植村正久著作集(オンデマンド版)』1、新教出版社 内村鑑三(1916)「武士道と基督教」『内村鑑三全集』22、岩波書店 海老澤美基(2004)「幕末・維新時期の戦争参加」西村汎子編『戦の中の女たち【戦争・暴力と女性1】』吉川弘文館 海老名弾正(1903)『勝利の福音』新人社 貝原益軒(1911)『益軒十訓』上巻、有朋堂 笠谷和比古(2014)『武士道 侍社会の文化と倫理』NTT出版 笠谷和比古(2017)『武士道の精神史』筑摩書房 金子幸子(2007)「「新しい女」の出現とその軌跡―神近市子を中心に―」早川紀代・李熒娘・江上幸子・加藤千香子編『東アジアの国民国家形成とジェンダー』青木書店 カレン・アームストロング/高尾利数訳(1986=1996)『キリスト教とセックス戦争―西洋における女性観念の構造―』柏書房 菅野覚明(2004)『武士道の逆襲』講談社 北原雅長(1904)「第二十巻 戊辰記四」『七年史』下巻、啓成社 金眞琡(2003)「日本の「良妻賢母」と韓国の「賢母良妻」にみる女子教育観」氏家幹人・桜井由幾・谷本雅之・長野ひろ子編『日本近代国家の成立とジェンダー』柏書房 木村静哉(1919)『ジヤンヌ・ダルク孤忠史譚―殉国烈女―』東京刊行社 教育史編纂会(1938)『明治以降教育制度発達史』第1巻、竜吟社 熊田葦城 (1908)『女武士道』天地堂 小山静子(1991→2001)『良妻賢母という規範』勁草書房 佐伯真一(2004)『戦場の精神史 武士道という幻影』日本放送出版協会 塩井ふく子(1898)『日本女子百傑』春陽堂 柴桂子(2004)「十五世紀の戦争と女性」西村汎子編『戦の中の女たち【戦争・暴力と女性1】』吉川弘文館 栖原弥生(1990)「女子リセの創設と『女性の権利』」谷川稔ほか著『規範としての文化』平凡社 青鞜社(1911)『青鞜』第一巻、東京堂 青鞜社(1911)『青鞜』第三巻、東雲堂書店 総合女性史研究会(2000)『史料にみる日本女性のあゆみ』吉川弘文館 高木英一郎(1931)「第四 籠城の一ケ月〔四〕中野竹子の武勇」『少年輝く白虎隊』大同館書店 高橋立吉(1909)『壮絶悲絶白虎隊』磯部甲陽堂 平重道、阿部秋生校注(1972)『近世神道論・ 前期國學』〈日本思想大系39〉、岩波書店 田所美治(1903)『菊池前文相演述九十九集』大日本図書(国会図書館デジタルコレクション、書誌ID:000000455295) 大日本武士道研究会(1902)『日本武士道の神髄』文昌堂 坪内逍遥(1926)『逍遥選集』第8巻、春陽堂 徳富蘆花(1898)『世界古今名婦鑑』民友社 中村正直(1875)「善良ナル母ヲ造ル説」『明六雑誌』明治八年三月 永江正直(1983→2002)『女子教育論』日本図書センター 新渡戸稲造/矢内原忠雄訳(1900=1974)『武士道』岩波書店 新渡戸稲造夫人著/佐藤全弘訳(1987→2001)「ジャンヌ・ダークと新渡戸博士」新渡戸稲造全集編集委員会『新渡戸稲造全集』別巻一、教文館 西村汎子(2004)「キリスト教宣教師が見た女性と戦争」西村汎子編『戦の中の女たち【戦争・暴力と女性1】』吉川弘文館 二瓶由民(1890)『烈女中野小竹伝 : 附・三勇婦之記』私家版、阿曽宗兵衛(国会図書館デジタルコレクション、書誌ID:000000436322) 日本童話学院(1925)『童話の西洋歴史』中央出版社 野村育世(2004)「中世前期の戦争と女性」西村汎子編『戦の中の女たち【戦争・暴力と女性1】』吉川弘文館 春木育美(2010)「近代日本と朝鮮の良妻賢母主義」『日韓歴史共同研究報告書 第2期第3分科会篇』日韓歴史共同研究委員会 班昭 撰(年分不詳:3−4)『女誡』1巻、(国会図書館デジタルコレクション、書誌ID:000007543178) 樋口麗陽(1912)『賢妻烈婦四十七女』武田博盛堂 平石弁蔵(1917)『会津戊辰戦争―白虎隊娘子軍高齢者之健闘―』兵林館 広瀬豊(1941)『山鹿素行全集』第七巻、岩波書店 深谷昌志(1998)『良妻賢母主義の教育 教育名著選集②』黎明書房 福沢諭吉(1926)『福沢全集』第六巻、国民図書 福島県女子師範学校編(1938)『明治戊辰七十年を記念して』福島県女子師範学校 堀場清子(1988→2016)『青鞜の時代―平塚らいてうと新しい女たち』岩波書店 箕作元八(1915)『西洋史話』東亜堂書房 義江明子(2004)「戦う女と兵士」西村汎子編『戦の中の女たち【戦争・暴力と女性1】』吉川弘文館 吉野作造(1916)『婦人問題』民友社 安部正人(1904)『武士道』光融館 若桑みどり(1995→2000)『戦争がつくる女性像―第二次世界大戦下の日本女性動員の視覚的プロパガンダ―』筑摩書房 若桑みどり(2000)『象徴としての女性像―ジェンダー史から見た家父長制社会における女性表象―』筑摩書房 我妻栄(1968)『旧法令集』有斐閣
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Description: | 碩士 國立政治大學 日本語文學系 108556003 |
Source URI: | http://thesis.lib.nccu.edu.tw/record/#G0108556003 |
Data Type: | thesis |
DOI: | 10.6814/NCCU202200995 |
Appears in Collections: | [日本語文學系] 學位論文
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