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    Title: 『日本書紀』中謀反物語的表現與意圖—以「皇極紀」、「孝德紀」、「齊明紀」為中心—
    『日本書紀』における謀反物語の表現と意図―「皇極紀」・「孝徳紀」・「斉明紀」を中心に―
    Authors: 林于楟
    Lin, Yu-Ting
    Contributors: 鄭家瑜
    林于楟
    Lin, Yu-Ting
    Keywords: 日本書紀
    皇極紀
    孝德紀
    齊明紀
    謀反物語
    表現
    編撰意圖
    蘇我本宗家
    蘇我蝦夷
    蘇我入鹿
    古人大兄皇子
    蘇我倉山田石川麻呂
    中 大兄皇子
    有間皇子
    日本書紀
    皇極紀
    孝徳紀
    斉明紀
    謀反物語
    表現
    編纂意図
    蘇我本宗家
    蘇我蝦夷
    蘇我入鹿
    古人大兄皇子
    蘇我倉山田石川麻呂
    中大兄皇子
    有間皇子
    Date: 2014
    Issue Date: 2022-01-03 16:03:57 (UTC+8)
    Abstract: 『日本書紀』(以下簡稱『書紀』)為六國史之首,也是日本現存最古老,奉天皇之命編撰之史書。
    從『書紀』成立的經緯以及編撰時所使用的資料來看,無須質疑其擁有史書的性質,除此之外,從書中紀載了多達一百二十八首的歌謠、記事的描述手法、與人物相關的記事中也可觀察出其擁有豐富的文學特質。因此,可說研究『書紀』時不僅止於「歷史觀點」,亦可從「文學角度」分析。
    記載於『書紀』的眾多記事當中,筆者特別想要聚焦於謀反事件。因為奉天皇命令撰寫的『書記』中,不只記載著帶有反皇權意義的謀反事件的經緯,連登場人物的對話、舉止、事件背景、始末,甚至連後日談也詳盡描述,擁有強烈的故事特質,也因此,在本論文中,將謀反事件稱呼為「謀反物語」,希望透過記述與運字遣詞的分析,能進一步考察『書紀』中「謀反物語」的表現與意圖。
    而『書記』的「謀反物語」,有發生於崇神天皇十年九月的「武埴安彥之反逆」、發生於垂仁天皇四年秋九月的「狹穗彥王的謀反」等共計十五例。其中,筆者特別將「蘇我本宗家的滅亡」、「古人大兄皇子的謀反」、「蘇我倉山田石川麻呂的謀反」、「有間皇子的謀反」等四例提出探討。這四起謀反物語街與中大兄黃子有關,也與蘇我一族有著緊密關係。透過這四則謀反物語的探討,可以釐清天智政權的確立過程以及酥我一族勢力的消長。
    本論文以註釋書與辭典為基礎,重新檢討『書記』註釋書中的詞彙解釋與漢文訓讀,並嘗試重新解讀這四個事件的原文內容。除此之外,也分析故事中的記事排列順序、用字方法、登場人物的人物形象等表現。如果割注中另外紀錄與本文不同的說法,也會分析割注與本文之間的異同。透過以上方法考察四則謀反物語的表現問題與在『書記』中的定位,希望能釐清包含在「謀反物語」中的編撰意圖。
    『日本書紀』(以下、『書紀』と略称する)は、六国史の第一にあたり、現存最古の勅撰歴史書である。
    『書紀』の成立経緯および使用材料からはその歴史書としての性格が認められる一方、文学的な要素も持っていることは見逃してはならない。『書紀』には、百二十八首の歌謡が記されている。これは『書紀』の文学的価値を示しているものとして理解することができよう。また、『書紀』の人物に関する記述からも、『書紀』の文学的な一面を見出すことができる。したがって、
    『書紀』研究は「歴史的視点」に止まらず、「文学的視点」からのアプローチも可能だと言えよう。
    『書紀』に記されている多くの記事の中で、筆者は特に謀反事件に注目したい。『書紀』は謀反事件の経緯を記述するだけではなく、登場人物の会話、動作、事件の背景、始末、後日談まで詳細に記しており、物語性の強い部分がある。このようなことから、謀反事件は「謀反物語」と呼ばれることが可能である。このような概念に基づき、本論文では『書紀』における「謀反物語」の表現と意図を考察していきたい。
    『書記』の「謀反物語」といえば、崇神天皇十年九月に起きた「武埴安彦の反逆」、垂仁天皇四年秋九月に起きた「狹穗彦王の謀反」など計十五例がある。その中で、筆者は特に「蘇我本宗家の滅亡」、「古人大兄皇子の謀反」、
    「蘇我倉山田石川麻呂の謀反」、「有間皇子の謀反」を取り上げたい。この四つの謀反物語はいずれも中大兄皇子に関っており、蘇我氏一族にも深い関係がある。この四つの謀反物語を考察することを通して天智政権の確立の経緯及び蘇我一族の勢力の消長を明らかにすることができる。
    本論文では、注釈書と辞典に基づき、『書紀』の注釈書に見える語釈および訓読を改めて検討し、テキストに沿って、四つの事件の内容を再解読することを試みたい。それから、物語を構成する記事の配列、用字法、登場人物の人物像などの表現を分析する。さらに、割注に正文と違う説が記されている場合では、割注と正文との相違点を分析する。以上の方法を通して、四つの謀反物語の表現の問題および『書紀』においての位置づけを考察し、『書紀』における「謀反物語」に内包されている編纂意図を明らかにしたい。
    Reference: テキスト(本文、漢文訓読、現代語訳および歌番号の引用は*のテキストによる。)
    *小島憲之ほか校注・訳『新編日本古典文学全集2-4―日本書紀①-③』、小学館、2006.06-08。
    坂本太郎ほか校注『古典文学大系68-日本書紀下』岩波書店、1978.10。
    *黒坂勝美ほか編『新訂増補国史大系3』『続日本紀 前編』、吉川弘文館1962。
    辞典
    1.時枝誠記・吉田精一編「角川古語大辞典」、角川書店、1982.12。
    2.中田祝夫・和田利政・北原保雄編「古語大辞典コンパクト版」、小学館、1994.01。
    3.国史大辞典編集委員会編『日本国史大辞典7』、吉川弘文館、1986.11。
    4.国史大辞典編集委員会編『日本国史大辞典8』、吉川弘文館、1987.10。
    5.国史大辞典編集委員会編『日本国史大辞典9』、吉川弘文館、1988.05。
    6.中村幸彦・岡見正雄・坂倉篤義編『角川古語大辞典 第三巻』、角川学芸出版、2012.08。

    参考文献(作者五十音順による)
    専門書
    1.荒木敏夫『可能性としての女帝』、青木書店、1999.05。
    2.梅沢伊勢三『古典とその時代1―古事記・日本書紀―』、三一書房1957.11。
    3.土橋寛『古代歌謡全注釈 日本書紀編』、角川書店、1976.08。
    4.遠山美都男『大化改新―六四五年六月の宮廷革命』、中央公論社、1993.02。
    5.遠山美都男『蘇我氏四代―臣、罪を知らず―』、ミネルヴァ書房、2006.01。
    6.野家啓一『物語の哲学』、岩波書店、2005.02。
    7.水谷千秋『女帝と譲位の古代史』、文藝春秋、2003.12。

    研究論文
    1.飯泉健司「一八 皇極紀④蘇我氏の滅亡(109~111)」『日本書紀〔歌〕全注釈』大久間喜一郎・居駒永幸編、笠間書房、2008.03。
    2.家永三郎「孝徳紀の史料学的研究」(坂本太郎博士還暦記念会編)『日本古代史論集上』所収、吉川弘文館、1962.09。
    3.池田亀鑑「古典はどのように読まれるべきか」『古典学入門』所収、岩波書店、1991.05。
    4.池原陽斉「有間皇子自傷歌の背景-斉明紀への検討を通じて⁻」『日本文学文化 』4号所収、日本文学文化学会、2004。
    5.内田賢徳「孝徳紀挽歌2首の構成と発想―庾信詩との関連を中心に―」、『万葉 』138号所収、万葉学会、1991.03。
    6.大橋一章「蘇我石川麻呂と山田寺」『東アジアの古代文化』88号所収、大和書房、1996.07、P14-23。
    7.加藤有子「挽歌前史―「孝徳紀」造媛哀傷歌の周辺―」、『日本文学研究 』34号所収、大東文化大学日本文学会、1995.02。
    8.門脇禎二「第三章・蘇我本宗家滅亡事件―第三節・皇極紀事件関係記事の史料批判―」『大化改新史論上巻』思文閣出版、1991.09。
    9.北住敏夫「有間皇子」、『国文学解釈と教材の研究』3巻1号所収、学灯社、1958.01。
    10.北山茂夫「蘇我倉山田石川麻呂の事件の一考察」『続万葉の世紀』所収、東京大学出版会、1975.11。
    11.坂本太郎「日本書紀の成立」『坂本太郎著作集第二巻―古事記と日本書紀』所収、吉川弘文館、1988.12(初出:『国学院大学日本文化研究所紀要』三所収、国学院大学日本文化研究所、1958.08)。
    12.坂本太郎「日本書紀の材料について」『坂本太郎著作集第二巻―古事記と日本書紀』所収、吉川弘文館、1988.12(初出:『国学院大学日本文化研究所紀要』三所収、国学院大学日本文化研究所、1958.08)。
    13.坂本太郎「六国史の文学性」、『古典と歴史』所収、吉川弘文館、1972.06(初出、『国語と国文学』41巻4号所収、至文堂、1964.04)。
    14.坂本太郎「皇極紀雑考」『坂本太郎著作集第二巻―古事記と日本書紀』所収、吉川弘文館、1988.12(初出:『天理図書館善本叢書』月報五七所収、天理図書館、1983.09)。
    15.篠川賢「皇極・斉明天皇―譲位し重祚した女帝―」『東アジアの古代文化』128号所収、大和書房、2006.07。
    16.渋谷美芽「孝徳朝における政治的情勢」『日本古代中世の政治と文化』佐伯有清編、吉川弘文館、1997。
    17.関晃「有間皇子事件の政治的背景」『関晃著作集第五巻-日本古代の政治と文化』、吉川弘文館、1997.02。(初出:『玉藻』26号、フェリス女学院、1991.03)
    18.遠山美都男「皇極女帝“譲位”の意義―水谷千秋著“女帝と譲位の古代史”を読んで―」『東アジアの古代文化』119号所収、大和書房、2004.04。
    19.浜田清次「古人大兄皇子の悲劇」『記紀万葉集の研究』所収、桜楓社、1980.07。
    20.水谷千秋「“孝徳紀”の大槻の下の誓盟について―蘇我氏誅滅の理論―」『東アジアの古代文化』132号所収、大和書房、2007.08。
    21.八重樫直比古「“人臣”と氏寺―“日本書紀”大化五年三月己巳条覚書―」『東アジアの古代文化』106号所収、大和書房、2001.02。
    22.湯川久光「挽歌試論―比較文学的視座から孝徳紀歌謡二首をめぐって」、『文学・語学』86号所収、全国大学国語国文学会、1979.12。
    23.吉永登「有間皇子の悲劇」『国文学解釈と教材の研究』11巻13号、学灯社、1966.11。
    Description: 碩士
    國立政治大學
    日本語文學系
    99556007
    Source URI: http://thesis.lib.nccu.edu.tw/record/#G0099556007
    Data Type: thesis
    DOI: 10.6814/NCCU202101766
    Appears in Collections:[日本語文學系] 學位論文

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